調布市 糖尿病 調布ステーションクリニック 日曜診療

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糖尿病

糖尿病とは

糖尿病とは

糖尿病は、高血糖を特徴として多様な異常をきたす疾患です。糖尿病では、何らかの原因でブドウ糖を上手に細胞内へ取り込めなくなり、血液中のブドウ糖(血糖)が増えます。高血糖が長期間継続すると、血管はもちろん、全身の組織にいろいろと悪影響が及びます。
2013年時点で、日本人のうち糖尿病は720万人と推計されています。
糖尿病は、大きく分けて「1型」「2型」「その他の特定の機序、疾患によるもの」「妊娠糖尿病」の4種類に分類されます(※)。

※その他の特定の機序、疾患によるもの
「その他の特定の機序、疾患によるもの」とは、他の原因(病気や薬剤など)により生じてくる糖尿病です。例えば、膵臓をすべて切除された方は、体内でインスリンが作れないために、糖尿病になります。こうした疾患には、いろいろなものが知られていますが、肝疾患、膵疾患などのほか、これらの疾患の治療に用いる薬物(ステロイド等)による副作用なども原因となりえます。

糖尿病の検査

糖尿病の検査

糖尿病の診断は、血液検査で行います。必要に応じて、ブドウ糖負荷試験(甘い炭酸水を飲んで、その後の血糖を測定する)を行います。
糖尿病の経過観察では、血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の数値を定期的に検査していくことが重要です。

*HbA1cとは
血糖値が高くなると、ブドウ糖が赤血球中のヘモグロビン(Hb)と結合します。これがHbA1cと呼ばれるものですが、血糖値が高ければ高いほど、この値も同様に高くなります。HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖の平均を反映しています。HbA1cは糖尿病の治療において最も重要な指標となります。HbA1c 7.0%未満が、合併症予防のための目標となっています。しかし、HbA1cの目標値は、患者様の状態(年齢や罹病期間、臓器障害の有無)によって異なります。

1型糖尿病

1型糖尿病

インスリンは、膵臓の細胞(膵β細胞)で作られるホルモンです。インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)を、肝臓や筋肉や脂肪などの組織にある肝細胞・筋細胞・脂肪細胞の中に取り込ませることによって、血糖値を下げます。
1型糖尿病は、インスリンが分泌されなくなっていく疾患です。1型糖尿病の約20%で、かぜ症状が先行することから、ウイルス感染の関与が考えられています。
1型糖尿病では、インスリンの分泌が極端に低下するため、血液中のブドウ糖(血糖)が増加する一方で、筋肉や組織の細胞内のブドウ糖は枯渇するため、組織の細胞内はエネルギー不足になり、非常に重篤な状態になります。

1型糖尿病の治療

1型糖尿病の治療は、インスリンの適切な補充です。近年になり、様々なタイプのインスリン製剤が開発されているため、それらをうまく組み合わせていくことが重要となります。インスリンの補充は、頻回注射療法が一般的です。持続皮下インスリン注入療法(CSII)が行われることもあります。

2型糖尿病

2型糖尿病は、食事をはじめ生活習慣による影響が強く、日本人に一番多くみられるタイプの糖尿病です。2型糖尿病の原因は、肥満、食事、運動などの生活習慣や社会環境が深く関与しています。

2型糖尿病とは

インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)を、筋肉や脂肪などの組織に取り込ませることによって、血糖を下げます。健常な人なら、インスリンがしっかり働くことで、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んでエネルギー源にしたり、肝臓・筋肉・に蓄えたりします。
糖尿病は、体を動かすエネルギー源としてのブドウ糖を組織の細胞内にうまく取り込めなくなって、未処理の糖が血液中に溢れてしまう慢性疾患です。
肥満などが原因でインスリンがうまく働かなくなる(インスリン抵抗性)と、血糖が上昇します。このようなインスリン抵抗性が、2型糖尿病の特徴です。
2型糖尿病の初期の段階では、膵臓ががんばってインスリンを出すために、血液中のインスリン分泌は上昇します。しかし、その状態が長期間にわたり続くと、膵臓がくたびれてくるため、最終的にはインスリン分泌は低下し、本格的な糖尿病になります。
このように、2型糖尿病は、インスリン抵抗性と、インスリン分泌低下の両方が特徴となります。糖尿病が長期に渡ると、膵臓からのインスリン分泌がしだいに低下するため、血糖コントロールが困難になってきますし、合併症を来しやすくなります。
したがって、糖尿病では、早期発見、早期治療が大切です。

2型糖尿病の治療

糖尿病の治療の目標は、合併症が生じないようにすることです。そのために、血糖値をなるべく正常に保ちようにします。まずは、食事療法と運動療法を行います。これだけで正常値になる患者様もいらっしゃいます。食事・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらない場合や、血糖やHbA1cが非常に高い場合には、内服薬やインスリン注射による治療が行われます。
糖尿病の内服薬には、現在様々なものがあります。大きく分けると、インスリン分泌を促進するタイプ、インスリンの効きを良くするタイプ(インスリン抵抗性を改善するタイプ)があります。また、最近では、血液中の余分な糖を、尿に出すことで、血糖を下げる薬もでています。
インスリン治療は、体外からインスリンを注入することです。インスリン治療は、糖尿病の最終的な治療手段というわけではありません。血糖コントロールを早期に改善する必要がある場合などで、比較的早い段階からインスリン治療を開始することもあります。
※当院では、糖尿病専門医による専門的な診療が受けられます。

こんな症状は受診をお勧めします

こんな症状は受診をお勧めします
  • 健診等で「血糖値の異常」を指摘された
  • このごろ目立って太ってきた
  • いくらでも食べられる
  • 急に甘いものが食べたくなる
  • よく食べているのに、なぜか痩せる
  • ひどく喉が渇く
  • 尿の回数が多く、量も多い
  • 尿の臭いが気になる
  • いつも残尿感がある
  • 下腹部が痒い
  • 手足が痺れる
  • 足がむくむ
  • やけどや怪我の痛みを感じない
  • だんだん視力が落ちてきた など

糖尿病の合併症

糖尿病では、しっかり「血糖コントロール」をしていかないと、血液中に溢れたブドウ糖が全身の血管にダメージを与えてしまい、様々な合併症を生じるようになります。
合併症というのは、ある病気が元になって起こってくる、別の病気や症状のことです。
糖尿病の代表的な合併症は、細小血管症(網膜症、神経障害、腎症)と、大血管症(脳卒中、心筋梗塞、末梢動脈疾患)です。

細小血管症(網膜症、神経障害、腎症)

糖尿病網膜症

目の内側には、網膜(目から入った光が像を結ぶ場所)という膜状の組織があり、ここには光や色を感じる神経細胞が敷きつめられています。高血糖が長い期間にわたって継続すると、ここに張り巡らされた細い血管が動脈硬化による損傷を受け、血液の流れが悪くなって栄養と酸素が十分に供給されなくなり、視力が低下してきます。進行すると出血や網膜剥離を引き起こしたり、時には失明を来たしたりするケースもあります。
糖尿病網膜症は、だいぶ進行するまでは自覚症状が無いことも多いので、「まだしっかり見えているから大丈夫」といった自己判断は禁物です。糖尿病の人は、目に特別な異常を感じなくても定期的に眼科を受診し、検査を受け続ける必要があります。
また、糖尿病は白内障の原因にもなります。

糖尿病性神経障害

主に足や手の末梢神経が障害され、「手足の痺れ」「やけどや怪我の痛みに気づかない」などの症状が現れてきます。ほかにも胃腸の不調(下痢・便秘)、顔面神経麻痺、立ちくらみ、発汗異常、ED(勃起不全)など、様々な症状が現れてきます。

糖尿病性腎症

血液を濾過して尿をつくる腎臓の糸球体(しきゅうたい)という部分の毛細血管が傷害されて機能が損なわれ、次第に尿がつくれなくなってきます。やがては人工透析と言って、機械で血液の不要な成分を濾過し、人工的に尿をつくらなければならなくなってきます。すると週に2~3回、定期的に病院などで透析を受ける必要が生じてくるので、日常生活に少なからぬ影響が及んできます。現在、人工透析になる原因の第1位が、この糖尿病性腎症です。糖尿病性腎症も自覚症状が無いままに進行しますので、早期に発見するためには、定期的な腎機能の検査が欠かせません。

大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患)

糖尿病により血糖値の慢性的に高い状態が続くと、細い血管だけでなく太い血管までダメージを受けます。動脈硬化を起こした血管は狭くなり、時には閉塞してしまいます。血流が悪くなったり、完全に詰まったりすると、様々な病気を引き起こします。
大血管障害を防ぐには、糖尿病の治療のみでは不十分であり、高血圧・高脂血症(脂質異常症)などの生活習慣病の治療も必要になります。したがって、採血検査では血糖以外の生活習慣病についても定期的に検査していく必要があります。

心筋梗塞

心筋梗塞

心臓に酸素や栄養を供給している冠動脈が硬化・狭窄し、冠動脈の内腔が狭くなったところに、血栓(血液の塊)が詰まって血管を塞いでしまうと、そこから先の心臓の筋肉には酸素が供給されなくなり、心筋がダメージを受け、心筋梗塞を発症します。通常、心筋梗塞が起こると胸が強く締めつけられるような激しい痛みが生じます。しかし、糖尿病による神経障害を併せ持っている患者様では、痛みを覚えないケースもあります(無痛性心筋梗塞)。

脳梗塞

脳の血管が詰まり、その先に血液が供給されなくなって発症するのが脳梗塞です。閉塞を来たした場所に応じて、半身麻痺や言語障害など、様々な症状が起こってきます。

末梢動脈性疾患

足の血管の動脈硬化が進行し、動脈が狭くなったり塞がったりすると、足への血流が悪化します。足やふくらはぎが痛くなって運動ができない、休みながらでないと歩けない(間欠性跛行)などの症状が現れ、生活・行動範囲も制限されてきます。さらに症状が進むと、潰瘍や壊疽(えそ)を起こしてしまい、足を切断しなければならなくなるケースさえ出てきます。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて糖代謝異常を発見され、しかも糖尿病にまではいたっていない場合を、「妊娠糖尿病」といいます。妊娠中に初めて発見されたが、すでに糖尿病の状態にまで至っている場合は、専門用語では、「妊娠時に診断された明らかな糖尿病」といいます。

妊娠糖尿病の原因

妊娠時には、血糖値を上昇させるホルモンが胎盤で産生されます。そのため、妊娠中期~末期にインスリンが効きにくい状態になり(インスリン抵抗性)、血糖が上昇しやすくなります。
正常な妊婦さんでは、インスリン抵抗性になる時期には、膵臓からたくさんのインスリンが分泌され、血糖値が上がらないように調節します。しかし、必要な量のインスリンを分泌することができない体質の妊婦さんでは、血糖値が上昇してしまいます。
下記のような妊婦さんでは、血糖値が上昇しやすいと言われています。

妊娠糖尿病の症状

妊娠糖尿病の症状

妊娠中に血糖値の高い状態が続くと、母体だけでなく、胎児にもいろいろと影響が出てきます。母体には早産、妊娠高血圧症候群、羊水過多症が、胎児には巨大児、過体重児、新生児の低血糖などが起こりやすく、子宮内で胎児が死亡することもあります。さらに、妊娠前から血糖値が高かった可能性の強い場合には、流産しやすく、また生まれてきた子どもが先天奇形を合併しているケースもみられます。

妊娠糖尿病の検査と診断

妊娠糖尿病のスクリーニングは、妊娠初期から開始されます。食前・食後を問わず測定した「随時血糖値」が100 mg/dL以上の場合には「ブドウ糖負荷試験」を行います。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、「100 mg/dL以上」の代わりに「95 mg/dL以上」を用いてもよいことになっています。
最初の血糖検査で異常が無い場合には、妊娠24~28週に「随時血糖値」を再度測定します。

妊娠糖尿病の治療法

妊娠糖尿病の治療法

妊娠糖尿病の治療は食事療法から開始しますが、血糖コントロール目標に到達しない場合にはインスリン療法が必要になります。妊娠糖尿病では出産後に血糖値は急激に改善しますが、出産後にも血糖の経過観察が必要です。
また、妊娠糖尿病になった女性は、将来的に糖尿病になりやすいので、出産後も時々血糖値を測定し、高血糖の早期発見・早期治療を心掛けます。
また、普段から血糖値が高めの女性は、妊娠前に適切な治療を受ける必要があります。血糖値が改善してから妊娠するのが、生まれてくる赤ちゃんのためにも重要です。